棗のスキャンダル
生放送でとある人気番組が棗について取り上げていた。
「私たちは今、人気絶頂の棗&流架の棗さんが宇多肥ララさんと
恋人関係にあると言う報告を耳にしました!
果たしてそれは本当なのでしょうか?!
そこで棗さんの控え室に突撃訪問することになりました!
さ、ここはすでに棗さんのいる控え室です!!
棗さーん?!」
リポーターがドアに向かって言った。
「・・・・・」
「あれ、おかしいですね、いないのでしょうか?もう一度・・棗さーん?」
「・・・・・」
「もういいです!
こうなったら勝手に入っちゃいましょう!カメラさん!準備OK?」
ここでカメラマンがOKという合図を確認すると
リポーターはドアノブに手をかけた。
ガチャリ
その中で広がっていた光景とは・・・
「棗さん?ここ分からんから教えてくれん?」
「そんなの簡単じゃねーか、カイ」
「ちょっと!棗さんに迷惑かかってるでしょ!」
子供3人・・・男二人、女一人・・・
テレビの前の視聴者が固まった。
いや、それだけならまだ甥とか姪とか言うかもしれない。
少なからず、棗ファンはそれを望んでいた。
しかし
「棗父さん、ここってx=5だよな?」
い、今、父さんってイイマシタカ・・・?!
おそらくこれで今日のこの番組の視聴率はトップになっただろう。
棗ファンは倒れ、救急車も大出動だったという。
「な、なんてこと・・・恋人疑惑ならまだしも・・
・・・子持ちだったなんて・・・」
「相手はやっぱり宇多肥ララさんでしょうか・・・」
ドアの前で予想展開の事実にリポーター&カメラマンは呆然としていた。
生放送中なため、カメラを下ろしたりしないところはカメラマン魂だろうか。
そんな二人の様子に気づいたのはカイと呼ばれた少年だった。
「あれ?お兄さんたちどないしたん?
あ!それって本物のカメラ?触らせて、触らせて!」
そう言い、寄ってくる少年。
その言葉で、もう一人の少年、少女、そして、
今話題にしている棗&流架の片割れ、棗が顔をカメラに向けた。
「え、ちょっと駄目だよっ、今録ってる最中なんだから」
「え?!そうなん?!あ、じゃあこれも写っとるん?」
そう言うとカイと呼ばれた少年、もとい、架為斗はカメラの前で手を振った。
「カイ、そこらへんで止めとけ。で、あんたら何のようだ?」
カイを止めたのは棗だった。
突然のことでも、慌てず、カメラ写りもいい。
これは生まれもっての才能かもしれない。(どんな才能だ)
「い、いえ、きょ、今日は棗さんが宇多肥ララさんと
付き合っているという報告があったので真意を確かめに・・・」
「はぁ?誰だよそれ」
「え?!知らないんですか?!隠しても無駄ですよ?!」
リポーターが慌てる中、一人の女性がやってきた。
「棗にハルにカイにナツー!お昼ごはん買ってきたでー!!」
よく耳に残る関西弁。
やってきたのは栗色の髪のわりと小柄な女性だった。
ここでまた視聴率は上がる。
(男性ファン続出)
「って、あれ?お客さんやったん?今お茶を・・・」
そういうとその女性、もとい蜜柑は楽屋備え付けの冷蔵庫に向かった。
「あ、いえいいんです!お構いなく!それよりあなたはあの三人の・・?」
「母親ですけど?」
蜜柑が答えたその瞬間、突然起きた蜜柑ファンも倒れた。
「(やっぱり!!!!!)で、では棗さんとのご関係は?」
リポーターは突っ走りそうになるのを抑えながらたずねた。
(この質問には棗も少し期待)
「そうですねぇ、(三世帯住宅で)一緒に住んでます」
「ちっ、その程度かよ・・・ 」
棗がそうかすかにつぶやいた。
「(既婚疑惑確実?!)あ、ありがとうございました!!
テレビの前の皆さん!棗さんは宇多肥ララさんではなく、可愛らしい女性との関係が発覚しました!
放送時間がもうわずかですので、ここはこれで終わらせていただきます!
それでは次週は棗さんの私生活に密着して取材をします!お見逃しなく!」
そこでどうやら放送は終わったらしい。
リポーターは棗たちを振り返ると言った。
「棗さん、そしてそちらの・・・」
「蜜柑です」
「あぁ、蜜柑さんですか。我が番組の取材、応じていただきありがとうございました。
さて、来週は自宅に伺わせていただきますので!
あ、心配はいりません、住所は調べがすでについてますから!それでは!」
そういい残し、リポーターはカメラマンとともに消えていった・・・
蜜「で?あの人たち結局何やったん?」
架「どうも生放送の取材やったらしいで」
蜜「えぇ?!じゃあウチテレビに映ってしもたん?!」
遥「そうみたいだよv」
夏「大丈夫、棗父さん言ってたけど母さん映像映りいいって」
蜜「えー?棗がそんな事言う?」
夏「でも言ってた。」
遥「ところでなんでナツは棗さんのこと『棗父さん』って呼んでるの?」
夏・架(気づいて無いわけ?!)
蜜「それはな、棗にとってどっちも父さんのような存在っちゅー事なんよ♪」
遥「なぁんだそっかぁ。ナツって感謝の気持ちがあるねv」
夏「お前、ほんとに母さんに似たんだろうな・・・」
----------------------------------------------------------------------------------------------
□□あとがき□□
何でしょう??これは。
書きたかったものと微妙(かなり)に違うぞ・・・
棗、影薄っ!!
流架出てきてない!!視聴者に誤解されてるぞ!
奥さん盗られてるぞー!!!
と、こんなもんでしょうか。
うーん、腑に落ちない・・・結局報告したの誰?!
まぁ苦情は受け付けませんので☆(おいコラ)