香川3遺体事件、妻の両親の財産巡る相続問題も動機か

 香川県坂出市のパート従業員三浦啓子さん(58)と、孫の姉妹2人の遺体が見つかった事件で、三浦さんの妹の夫の川崎政則容疑者(61)が今年3月ごろ、「妻が死んだら義姉が義父母の財産を継いでしまう」などと知人に打ち明けていたことがわかった。

 県警坂出署の捜査本部は、金銭トラブル以外にも、相続を巡る問題が動機の一つになった可能性があるとみて追及する。

 調べなどによると、三浦さんの両親は坂出市内で健在だが、自宅などは川崎容疑者の妻が相続する約束になっていて、川崎容疑者も、親族らに「いずれは妻が家をもらえる」と話していたという。

 しかし、妻は今年4月中旬に病死した。病死の約1か月前、川崎容疑者は「妻が死んだら、(親の)財産を受け継ぐのは姉(三浦さん)になってしまう。どうしたらいいのか」と知人に相談していた。

(2007年12月1日3時4分 読売新聞)
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香川3遺体事件、供述通りに坂出港で携帯を発見

香川3遺体事件、供述通りに坂出港で携帯を発見遺棄現場横の岸壁の捜索に立ち会う川崎政則容疑者(中央)

 香川県坂出市のパート従業員三浦啓子さん(58)と、孫の姉妹2人の遺体が見つかった事件で、香川県警坂出署の捜査本部は30日、逮捕された川崎政則容疑者(61)の供述に基づき、遺棄現場西側の坂出港の海中を捜索、三浦さんのものと見られる携帯電話を発見した。

 三浦さんの携帯電話からは3人が殺害された翌日の17日夕まで微弱電波が出ており、県警は、三浦さんが姉妹を連れて自宅を出たようにみせかけるため、時期を遅らせて捨てた可能性もあるとみている。

 調べでは、見つかった携帯電話は、三浦さん所有のものと同じ赤色で、機種などの確認を急いでいる。

 川崎容疑者は、当初の調べに対し、「坂出市内を車で走行中、携帯電話を窓から捨てた」と供述。その後、「自転車と一緒に坂出港に捨てた」と翻した。携帯電話は防水仕様でも海水につかると壊れるが、三浦さんの携帯電話は17日午後4時ごろまで、電源が入った状態で、坂出港付近から微弱電波が発信されていた。

 この日の捜索は、午前8時過ぎから、川崎容疑者を立ち会わせて行われた。県警機動隊員が、川崎容疑者の示した海面付近に潜り、同9時45分ごろ、海底(水深約4・5メートル)で携帯電話を見つけ、引き揚げた。

          ◇

 遺体で見つかった山下茜ちゃん(5)、彩菜ちゃん(3)姉妹の告別式が30日午前、坂出市内の葬儀場で営まれ、姉妹と同じ保育園に通う園児約10人も参列して、姉妹の笑顔の遺影に向かって小さな手を合わせた。

 二つのひつぎには、姉妹が使っていた12色のクレヨンや縄跳びの縄なども入れられた。同じ組の女児(5)は「2人にあげて」と、姉妹が大好きだったアニメのシールを母親の佐智子さん(34)に手渡し、佐智子さんは「ありがとう」と答えた。

 この後、佐智子さんは涙をこらえながら、ひつぎの中の娘たちに「(ここに)ぬいぐるみもお菓子もあるから、いっぱい遊んで食べてね」と語りかけていた。

 午後からは、三浦さんの告別式が行われる。

(2007年11月30日13時21分 読売新聞)
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カーペット片や靴発見…坂出3遺体遺棄現場近く

カーペット片や靴発見…坂出3遺体遺棄現場近く遺影の前で姉妹の思い出を語る山下清さん(29日午後6時51分、香川県坂出市で)=枡田直也撮影

 ◆3人ほぼ即死

 香川県坂出市のパート従業員三浦啓子さん(58)と、孫の山下茜(あかね)ちゃん(5)、彩菜(あやな)ちゃん(3)姉妹の遺体が見つかった事件で、三浦さん方から持ち去られたL字形に切り取られたカーペットと、三浦さんの靴が3人の遺体の遺棄現場近くで見つかった。カーペット片には大量の血痕が付着しており、県警捜査本部(坂出署)は死体遺棄容疑で逮捕した無職川崎政則容疑者(61)が証拠隠滅を図るために切り取ったとみている。また司法解剖の結果、3人の死因は心臓周辺を刺されたことによる失血死で、ほぼ即死状態だったことも判明した。

 調べでは、カーぺット片と靴は、川崎容疑者の供述通り、坂出港岸壁沿いの資材置き場の遺体発見現場から約5メートル離れた場所に穴が掘られ、埋められていた。血が付いたタオルも一緒にあり、遺体の血をふき取る際に使ったとみられる。別の場所からは3人の衣服も見つかった。

 一方、司法解剖では3人全員に遺体の胸を中心に複数の傷があったが、目立った防御創がないこともわかった。

 県警は29日午後、川崎容疑者が事件後、移り住んでいた高松市国分寺町の短期賃貸マンションを捜索、金銭の貸借関係の書類などを押収した。動機について、「三浦さんとの金銭トラブルによる恨み」などと供述しており、書類を分析する。

 川崎容疑者とこの日、接見した弁護士によると、川崎容疑者は「3人に悪いことをした」と、反省の言葉を述べているという。

 一方、3人の通夜が29日、坂出市内の葬儀場で営まれた。姉妹が通っていた保育園の保育士や三浦さんの同僚らが参列、会場は改めて深い悲しみに包まれた。

 ピンクや白色などの花で飾られた祭壇には、ほほ笑む茜ちゃん、彩菜ちゃんの遺影が飾られ、参列者は祭壇に向かってそっと手を合わせた。

 近くに住む男性は「こんなかわいい子どもたちが事件に巻き込まれてかわいそう。遺影を正視できなかった」と話していた。

(2007年11月30日 読売新聞)
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川崎容疑者の供述通り、寝室のカーペット発見…香川

 香川県坂出市のパート従業員三浦啓子さん(58)と、孫の姉妹2人の遺体が見つかった事件で、三浦さん方の寝室からL字形に切り取られて持ち去られたカーペットと三浦さんの靴が、遺体の遺棄現場近くで見つかった。

 カーペット片には大量の血痕が付着、県警坂出署捜査本部は、死体遺棄容疑で逮捕した無職川崎政則容疑者(61)が証拠隠滅を図るために切り取ったとみている。

 また司法解剖の結果、3人の死因は心臓周辺を刺されたことによる失血死で、ほぼ即死状態だったことが判明した。

 調べでは、カーぺット片と靴は川崎容疑者の供述通り、坂出港岸壁沿いの遺体発見現場から約5メートル離れた場所に掘られた穴に埋められていた。血が付いたタオルもあり、遺体の血をふき取る際に使ったとみられる。別の場所からは3人の衣服も見つかった。

 一方、司法解剖では、三浦さんと山下茜(あかね)ちゃん(5)、彩菜(あやな)ちゃん(3)の全員に胸を中心に複数の傷があったが、目立った防御創がないこともわかった。

 県警は29日午後、川崎容疑者が事件後に移り住んでいた高松市国分寺町の短期賃貸マンションを捜索、金銭の貸借関係の書類などを押収した。川崎容疑者は動機について、「三浦さんとの金銭トラブルによる恨み」などと供述しており、書類を分析する。

          ◇

 遺体で見つかった3人の通夜が29日、坂出市内の葬儀場で営まれ、姉妹が通っていた保育園の保育士らが参列、会場は改めて深い悲しみに包まれた。祭壇には、茜ちゃん、彩菜ちゃんの遺影が飾られ、参列者は祭壇に向かって手を合わせた。

(2007年11月30日3時5分 読売新聞)
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明確な殺意か…香川3遺体、姉妹の左胸に複数刺し傷

 香川県坂出市のパート従業員三浦啓子さん(58)と孫の姉妹が遺体で見つかった事件で、山下茜(あかね)ちゃん(5)、彩菜(あやな)ちゃん(3)姉妹が左胸付近を数回、刺されていたことが、県警坂出署の捜査本部の調べでわかった。

 三浦さんにも執拗(しつよう)に刺された跡があり、県警は、死体遺棄容疑で逮捕した川崎政則容疑者(61)が、明確な殺意を持って3人を殺害したとみて、詳しい犯行状況や動機を追及する。

 県警が遺体を司法解剖した結果、姉妹の死因は左胸の致命傷による失血死とみられる。三浦さんについては上半身を中心に複数の傷があり、死因を調べている。

 川崎容疑者はこれまでの調べに「金銭トラブルによる恨みがあった。三浦さんを殺そうと思っていた」「犯行は16日の午前3時から1時間で、すべて1人でやった」と供述。事件当日、初めて三浦さん宅に行き、ベッドで寝ていた3人を突然、襲ったという。

 また、遺体は3人とも衣服を着けていなかったことや、坂出市内の墓地で見つかった凶器とみられる刃物は鋭利な文化包丁(刃渡り約20センチ)で、血をふき取った後、紙で包み、隠すように置いてあったことも新たにわかった。

           ◇

 捜査本部は29日午前9時20分から、川崎容疑者が以前、住んでいた坂出市谷町のアパートを約3時間にわたり、捜索した。捜査員らは、段ボール箱3箱分を押収した。

(2007年11月29日14時32分 読売新聞)
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川崎容疑者、姉妹の胸数回刺す…坂出3遺体

 香川県坂出市のパート従業員三浦啓子さん(58)ら3人の遺体が坂出港の資材置き場で見つかった事件で、孫の山下茜(あかね)ちゃん(5)、彩菜(あやな)ちゃん(3)姉妹が左胸付近を数回、刺されていたことが、県警捜査本部(坂出署)の調べでわかった。三浦さんにも執拗(しつよう)に刺された跡があり、県警は、死体遺棄容疑で逮捕した川崎政則容疑者(61)が、明確な殺意を持って3人を殺害したとみて、詳しい犯行状況や動機を追及している。

 県警は、3人の遺体を司法解剖し、傷の状況を調べていた。姉妹の死因については、左胸が致命傷で失血死とみられる。三浦さんは上半身を中心に複数の傷があり、死因について、さらに調べる。

 川崎容疑者は、これまでの調べに対し、「金銭トラブルによる恨みがあった。三浦さんを殺そうと思っていた」と供述しており、ベッドで寝ていた3人を突然、襲ったという。

 3人の遺体は衣服を着けていなかったことや、坂出市内の墓地で見つかった凶器とみられる刃物は、鋭利な文化包丁(刃渡り約20センチ)で、血をふき取った後、紙に包んで隠すように置いてあったこともわかった。

(2007年11月29日 読売新聞)
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川崎容疑者の妻、借りた数百万円を三浦さんに貸す

川崎容疑者の妻、借りた数百万円を三浦さんに貸す送検される川崎容疑者(中央)(28日午後4時15分、高松市内で)=川崎公太撮影

 香川県坂出市林田町のパート従業員三浦啓子さん(58)と、孫の山下茜ちゃん(5)、彩菜ちゃん(3)が行方不明になり、坂出港の資材置き場で遺体が発見された事件で、三浦さんの妹で、逮捕された無職川崎政則容疑者(61)(高松市国分寺町)の亡くなった妻が生前、複数の金融業者から借金した数百万円を、三浦さんに渡していたことがわかった。川崎容疑者はその返済に追われていたといい、「三浦さんが借金を返さない」と不満を漏らすこともあったという。県警捜査本部(坂出署)は三浦さんに対する恨みを募らせ、犯行に及んだとみて、動機の解明に全力をあげる。

 関係者によると、昨年、妻は三浦さんに頼まれ、金融業者から200万円を借金、三浦さんに手渡したという。このほか、妻は4、5か所の金融業者などからも借りており、三浦さんの借金の連帯保証人にもなっていたという。

 県警は28日、資材置き場で見つかった遺体が三浦さんら3人と確認し、香川大で司法解剖。川崎容疑者が「騒がれたので殺した」と供述している茜ちゃんら姉妹の遺体にも複数の刺し傷があったとしている。

 また、川崎容疑者の供述に基づき、坂出市内の墓地で凶器とみられる刃渡り約20センチの鋭利な刃物を発見、押収した。川崎容疑者は「三浦さんを殺すつもりで、(刃物は)事前に準備した」と供述。複数の刺し傷がある傷跡の状況などから、県警は川崎容疑者が三浦さんに強い殺意を抱いて犯行に及んだとみている。

 この墓地は、川崎容疑者が借りて住んでいた短期賃貸マンションから南西約2・5キロにあり、川崎家の墓があるという。県警は、土地カンのある自宅近くで、人目につかない場所を選んで捨てたとみている。県警は同日、川崎容疑者を死体遺棄容疑で送検した。

(2007年11月29日 読売新聞)
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「借金を返さない」…川崎容疑者、三浦さんに恨み募らす?

 香川県坂出市のパート従業員三浦啓子さん(58)と、孫で保育園児の山下茜(あかね)ちゃん(5)、彩菜(あやな)ちゃん(3)姉妹が行方不明になり、市内の資材置き場で遺体が発見された事件で、三浦さんの妹で、逮捕された川崎政則容疑者(61)の亡くなった妻が生前、複数の金融機関から、数百万円を借金し、三浦さんに渡していたことがわかった。

 川崎容疑者はその返済に追われ、「三浦さんが借金を返さない」と不満を漏らすこともあったという。県警は、こうした経緯から川崎容疑者が三浦さんに対する恨みを募らせたとみている。

 川崎容疑者の親族によると、妻と三浦さんは仲が良く、一緒にカラオケなどの趣味を楽しんでいた。一方、妻は十数年前から、三浦さんに金を貸していたという。昨年ごろには、妻は三浦さんに「将来は、実家はあなたのものになるのだから、お金を貸してほしい」などと頼まれ、金融機関から200万円の借金をして三浦さんに手渡した。

 このほか、妻は4、5か所の金融機関などから金を借りており、さらに三浦さんの借金の連帯保証人にもなっていたという。

 川崎容疑者はパン製造会社で臨時職員として勤務していた。妻が今年4月に亡くなって以降、借金返済を迫られていたらしく、妻の葬儀代も分割で支払った。このころから、周囲にも「(三浦さんは)金を借りても返さない。こちらも生活が大変だ」などと、三浦さんを強い口調で非難することがあった。

 今年5月には、川崎容疑者が家を整理していて、妻名義の借用書を5枚ほど見つけ、川崎容疑者は親族に「こんなのは、困る」と、借用書を見せたという。

 県警は、川崎容疑者が妻の死後に生活が苦しくなったこともあり、三浦さんへの不信感と恨みを募らせた末に犯行を決意したとみており、詳しい動機の解明を急ぐ。

 ◆3遺体確認、刃物も発見◆

 坂出市の坂出港にある不動産会社所有の資材置き場の土中から見つかった3遺体は28日、家族が三浦さんら3人と確認した。凶器と見られる刃物も坂出市内の墓地で見つかり、県警は遺体を司法解剖して死因を調べ、殺人容疑でも追及する。県警は同日夕、川崎容疑者を死体遺棄容疑で高松地検に送検した。

(2007年11月29日3時6分 読売新聞)
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香川の3人不明、坂出港付近で遺体発見

香川の3人不明、坂出港付近で遺体発見香川・坂出港付近の現場を捜索する捜査員=チャーターヘリから

 香川県坂出市のパート従業員三浦啓子さん(58)と、孫で保育園児の山下茜(あかね)ちゃん(5)、彩菜(あやな)ちゃん(3)姉妹が行方不明になっている事件で、県警坂出署の捜査本部は28日、死体遺棄容疑で逮捕した三浦さんの妹の夫で無職川崎政則容疑者(61)(高松市国分寺町)の供述に基づき、坂出市の坂出港にある不動産会社の資材置き場を捜索、土の中から3人の遺体を発見した。

 県警は遺体を司法解剖して死因を調べ、殺人容疑でも追及する。

 川崎容疑者は逮捕当初、三浦さん方から数キロ離れた山中としていた3人の遺体の遺棄場所について、この日朝になって、山中に向かう途中の車内で「坂出港付近に埋めた」と供述を翻した。

 遺体が見つかった遺棄現場の資材置き場は、三浦さん方から西約2キロの坂出港の岸壁沿いで、三浦さんの携帯電話の電波が最後に確認された付近という。

 遺体の捜索は、この日午前9時30分から、機動隊員ら約40人が資材置き場で開始。捜査員が草むらなどを丹念に調べる捜索現場には大勢の報道陣が詰めかけた。ブルーシートで覆われたため、捜索に立ち会った川崎容疑者の姿や捜索の様子は見えなかったが、約2時間30分後、土の中から3遺体が発見された。

 捜索現場では、最初に三浦さんの遺体が見つかり、その後、約1メートル離れた二つ目の穴から姉妹の遺体が一緒に発見されたという。いったん坂出署に戻っていた川崎容疑者は、遺体発見を受けて、正午前、再び捜索現場に戻り、ブルーシートの中に入って3遺体を確認した。三浦さんの靴と携帯電話、L字形に切り取られたカーペットはなかったという。

 県警は28日夕、川崎容疑者を死体遺棄容疑で送検する。

(2007年11月28日17時44分 読売新聞)
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香川3遺体発見、父・清さん「泊まりに行かせなければ…」

 「泊まりに行かせなければよかったのかなとも思う」「何で3人が殺されなければならないのか」。香川県坂出市のパート従業員三浦啓子さん(58)と、孫の保育園児、山下茜ちゃん(5)、彩菜ちゃん(3)姉妹の3人の遺体が遺棄された事件で、まな娘を奪われた父・清さん(43)は28日、読売新聞の取材に涙声で胸の内を語った。

 この日朝から行われた坂出港付近の捜索で3人とみられる遺体が見つかり、清さんは自宅でやりきれない思いをさらに募らせた。

 姉妹が通っていた同市西庄町の金花保育園には2人が描いた、たくさんの絵が残っている。家族や友人らを赤や青、緑など色とりどりのクレヨンで描いた。

 「何にでも一生懸命に取り組む素直な子らだった。楽しい気持ちが表れた明るい絵をいっぱい描いていた。もっともっといろいろなものを見たかっただろうし、描きたいものがあっただろうに……」。そう言うと、後は言葉にならなかった。

 清さんの車の後部座席には今も2人の通園かばんが置いたまま。見るたび「ばあちゃんの家に行ってくる」と2人が残した笑顔を思い出し、今も元気に帰ってくるような思いにかられるという。「子どもに恨みはなかったはず。代われるものなら代わってやりたかった」

 明るい未来を奪われた2人を思い、「どうして」「なぜ」という苦しみから逃れられないでいる。

(2007年11月28日15時44分 読売新聞)
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