2006年10月20日
ガウス賞(がうすしょう)
実生活に役立つ数学の応用で、世界最高の実績を上げた研究者を顕彰する賞。天文学、物理学、統計学などにも多大な影響を与えたドイツの数学者フリードリッヒ・ガウスにちなんでいる。67の国と地域の数学関連団体でつくる国際数学連合とドイツ数学者連合が2002年に創設した。06年が1回目で、4年に1度表彰する。賞金は1万ユーロ(約150万円)。第1回受賞者は京都大学名誉教授の伊藤清。授賞理由は、伊藤が1942年に発表した、水の分子運動などの自然界のランダムな動きを数式で表す「確率微分方程式」の創始である。株価のように気まぐれに変動する現象を、確率論や微積分などの手法を巧妙に駆使して解析可能にしたもので、この方程式が金融分野に応用され「ブラック-ショールズ方程式」とよばれる理論が登場した。従来は経験や勘に頼っていた「デリバティブ(金融派生商品)」の価格決定が厳密に可能となり、金融界に革命をもたらしたといわれている。
投稿者 obaco : 2006年10月20日 09:49