1週間またも午前授業になった。
午後は解散後、球技大会の練習時間に当てられるも、それぞれの競技で30チームあるのでどうにも場所取りの争いが勃発する。
3年生のどこかのクラスは山篭りしたとかの噂が流れた程だ。現に午前中の授業にも姿を現さなかったらしい。
水球やサッカーに比べると比較的場所がいらないバスケを選んだ僕達は例のストリートバスケの外人さん相手に練習をし…いや、させられていた。
何故か工作部の2年生+水球を選んだ与一と椿さんまでいたりする。
さらについでに瀬戸泉3姉妹の次女塒さん、3女乙さんもいる。
この2人はバスケの選手だから問題はないだろう…多分。
ここで初めて知った同じチームの男子の名前、祟(たたり)君。何とも陰険そうな苗字ですこと。クラスでも影が薄い事で無名らしい。
球技大会までの1週間は午前は授業、午後はバスケの練習と何故か部活も休みになっていた。
まあ、まともな活動をしているわけではないからいいんだろうけど。
それよりも水球やらサッカーの練習はしなくていいのかと言いたくなるほど皆バスケに夢中になっていた。

球技大会初日、この日になってようやく対戦組み合わせが発表される。
全種目30チームで負けたら1回きりのトーナメントだからたまったもんじゃない。
運良く、工作部先輩のいる2-2aとは反対のブロックになった。
2チームはシードなんだけど、何故か運よく僕のクラスの1-2bがDブロックのシードだったりする。先輩方はBブロックだ。
これでうちのクラスがバスケのせいで中間試験を受ける事にはならないだろう。
因みに例のポイント制について。
「高校生同士だからそんなに大差つかないだろうし、それぞれの種目毎の総合得失点差がポイントになるよ」と塒さんが語ってくれた。
ということは、全試合1点差で決勝まで勝ち残っても決勝で20点差をつけられたりしたら一気に最下位になる可能性があったりするわけだ。
何ともギャンブル性の高い球技大会になりそうだ。
バスケは体育館で2面使っての試合だ。
Aブロックの1回戦が1面で、Bブロックの1回戦が2面で行われる。
Aが終わったらC、Bが終わったらDの試合開始だ。
サッカーや水球の結果が気になりはするけど、いずれどこかと当たるわけだから基本的に1種目参加の生徒はその種目を見続ける。
と、思いきや。今日はバスケの日らしく、明日は水球。明後日はサッカーをベスト4が残るまでやるらしい。
最終日の木曜日に全競技準決勝から再開することになる。
というわけで、バスケの試合感想をば。
大抵のクラスがバスケ部員のほとんどを持ってきているだけあって、そこそこ楽しめた気がする。
僕自身は大したことないのだけど、茜さんや誠さんを見慣れたせいか、バスケ部員がそれ程でもないように思えるのだ。

そんなこんなで2-2aチーム…工作部の先輩のいるチームの試合になった。
相手は3-4bチーム。
相撲取りのような体型をした女子…だろう、多分、服装は…が2人もいて、雪菜さんくらいの身長の男女が1人ずつ、180cmくらいはあろう男子が1人のチームだ。
確か雪菜さんは162cmとかで僕より少し低い程度なはずだ。
ということはこの3年生の男子の1人は僕より低いかも…と微妙な優越感に浸っていた。
葵さんは雪菜さんより頭半分低いくらいで、塒さんは2人の中間くらいの身長だ。
体型で争ったら分が悪いだろうが、茜さんや誠さんがいるからにはまず負ける事はないだろうと予想していたら試合が開始された。
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