翌朝目が覚めるも何かボーっとして弁当作る気にならない。
今日は学食でいいか。
気がついたら8:20、このままじゃ遅刻だ。
制服に着替え、食事抜きで学校へ向かう…
階段を下りたところで何故か1階の管理人室兼住居の1室から雪菜さんが出てきたとこだった。
「あれ?」
「あら、裕君おはよう」
「何でここに?」
「言ってなかったかしら?このマンション私の持ち物なのよ」
「私のって…親御さんのじゃないんですか?」
「うん、私の。両親は海外で色々やってるわ」
「そうですか…って遅刻だ!雪菜さんも急がなくていいんですか?」
「だってここ通った方が早いでしょ」
と、例のフェンス扉を開ける。
「なるほど」
思わず納得してしまった。
腕を引っ張られ、
「ほら、裕君も早く」
何か一緒に行く事になってしまった。
まあ、遅刻せずに済みそうだからいいんだけど。
丁度、猛ダッシュで花がマンション前の道を走り去って行ったが気付かれなかった模様。
あいついっつもこの時間なのか?
「今日1年生にも部室の鍵配るから…」
何故か普通に部活の話題だ。
そうか、今日鍵もらえるのか…って、
「部室の鍵量産しちゃって大丈夫なんですか?」
だって、部室だろ?普通…ねぇ?
「特に問題ないんじゃない?」
ん?そうか?
「じゃ、また放課後ね」と下駄箱付近で別れ、遅刻せずに教室に到着した。
クラスの様子を見ながらHRの開始を待った。
因みに与一は大爆睡中だ、隣の空いてる席に椿さん(男子制服)が座りニッコリとその様子を見つめている。
花はまだ着いてないようだ…あ、ドタドタと足音が聞こえるからそろそろかな?
楸さんは女子にしては身長高い方なので女の子グループに混じっていると少し目立つ。
因みに僕は身長負けてたりする…悔しい。
先生を吹っ飛ばすかのような勢いで花と先生が同時に教室に入ってきた。
相変わらず困った顔をしている先生だな。
まあ、花の無駄な元気には普通引いちゃうか?
先生が来ると椿さんが残念そうに与一を起こし席に戻る…
うーん、何か自然と部員の姿を目で追ってるな、僕。
朝食を取ってないので空腹だったのだが、昼休みになるまで何とか腹は大きな音をたてないでいてくれた。
BACK INDEX NOVEL 雪月花 NEXT