鍵を開けてードアノブをまわしー開けてー閉めてー鍵閉めてーチェーンも閉める。
よし、今日は花の侵入は防げた。
一足先に部室を出てきました。
何かめんどうな予感してたから。
で、実はコッソリ自分の食材も買ってたんです。
明日は久々に弁当だな、早起きしないと。
と、同時に携帯がなる。
茜さんからだ、バスケの時に茜さんと誠さんと交換してたんだよな。どうせばれるだろうからって。
「もしもし」
『おー、裕。今日さ、自分の分まで食材買ってただろ?』
チッ、バレてたか。
「はい、明日弁当にしようと思うんで」
『だと思った。だから、明日あたしと誠の弁当も頼むな』
「だからって何ですか?」
『雪菜にバラされたいのか?』
何かバラされたら罪悪感感じそう…そう悪い事じゃないけど。
バレなきゃいいんだよ!ってのが本心だけど。
「えーと、ちょっと困りますね」
『じゃ、決まりな。明日は体育館、学校で与一にでも部活遅れるって言っとけ』
「えー、あー、はい。わかりました」
『あたしと誠は2人分くらい食べるからとりあえず弁当5つな』
ブチッって切れましたよ、ブチッって!
つーか、弁当5つって持ち歩くの大変なんだけどな。
それに5つだと作るのめんどうだし…
逆らったら怒られそうだから作っとくか。
明日は体育館…って、他の部の部活までって事かな?まあ、いいや。
何だかんだ言っても仕方が無い、今更電話したとこで出てくれるとは限らないし。
明日の朝の負担を減らすため少しでも下ごしらえをしておこう…。

炊飯器って便利だなー、予約できるし。
真っ白いご飯を茶碗によそい、簡単に味噌汁と玉子焼き(目玉焼きは何故か嫌い)、あとは…唐揚下ごしらえしてたから少し食っちゃうか。
現在時刻AM6:50、朝の特別授業とかない学校で、登校時間10分くらいの僕が起きるには早い時間だけど、5人分の弁当だからちょっと用心してかなり早起きしてみた。
日高高校は制服は普通…ていうか、男子学ランって中学生と変わんねーよ…の割に、校風にあわせてるかどうかはわからないけど鞄も自由だったりする。
ということで、弁当5個を型崩れさせずに入れられる鞄を探す…って、引越し早々生活用品に余裕はない。
恥ずかしいけど1つは自分の鞄に入れ、4つをまとめて大きめの風呂敷(何故かあった)に包んで登校する事にした。
普段なら8時過ぎないと登校しようって気にはならないけど、目立つのは嫌なので7:40と馬鹿早い時間に登校することにした。
お陰で通学路には誰一人としておらず、この時期だと朝練してる部活もないようで、問題なく教室に忍び込むことができた。
一番端の一番後ろの席ってのは物を隠すのに便利だなと実感した。だって弁当4つ包んだ風呂敷を隠し棚みたいなとこに入れておけるし…
しばらくして…えーと保科兄妹が現れた。
名前に悩んだのは下の名前に慣れすぎたせい。
今日は兄である椿さんが男子制服、妹である楸さんが女子制服を着ている。何でわかったかって?挨拶の時に教えてくれたからさ。
どうにもわからないのが2人の性格。
男子制服を着てる椿さんは昨日のような女っぽい感じじゃなくて美少年って感じ?女子制服を着た楸さんは優等生って感じ?
どちらも一人称が「私」なので区別がつかないが、パターンを覚えれば問題ないだろう…制服交換しなければ。
2人で4人分の人格って、何かお買い得かな?とかわけのわからないことを考えてたら与一が来た。
こいつには要注意だ。匂いで弁当の位置を把握しかけない。
馬鹿なのか敏感なのかわからなくなるから不安がつきないんだよな。
因みに昨日と同じく予鈴の10秒前に花が現れた。花は予鈴の2分後くらいに来て「セーフ」とか言ってた。
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