さっきの犬は何だったんだ?
室内犬で人気のチワワがあんなに獰猛だとは知らなかったぞ?
ズボンにあいた穴をほったらかしにしておいて、僕は夕食の準備に取り掛かった。
とは言っても、食器や調理道具はダンボールの中。
黒マジックで「調理道具」と書かれたダンボール箱を見つけ出し、何とか鍋とフライパンで簡単なパスタを仕上げた。
引越し早々、色んな事があったなぁ〜と思いながら食を進める。
綺麗に平らげ(実は物足りない)荷物の整理に取り掛かった。

男の一人暮らしだけあって、実際は大した量の荷物ではなかった。
何せ、美月が「ダミー」と書いた空箱まで荷物に紛れ込ませていたもんだから実際より多く感じたらしい。
とりあえず荷物を片付け終え、シャワーを浴びてベッドに飛び乗るとすぐに眠ってしまった。


翌日の土曜日、目が覚めたのは昼の1時過ぎだった。
どうやら思ったよりも疲れていたらしく、随分と眠っていたようだ。
パンとコーヒーで簡単な食事を取りながら高校の入学案内のパンフレットを見てみる…
校風は自由
入学から1週間以内に何らかの部活に所属しないと退学!?
テストは各学期末に一度ずつ。

etc
何というか、校長の趣味で作られた学校みたいな気がして不安になってきた。
案内書に載せられている校長の顔写真も何だかアホっぽいし。
学校の地図も書いてあって、正門から入り、グラウンドを通り抜けると校舎と体育館。
さらに校舎を通り抜けると第2グラウンドなるものがあり、秘密の通路とか書いてある…
高校の位置はこのマンションの丁度裏に位置するため、この秘密の通路なる道(?)がつながってる先がどうしてもこのマンションになる。
何だか不安だ…
しかもこのマンションから正門まで移動しないと学校へ入れないとまで書かれている。
僕に対する嫌がらせか?
距離としては500Mくらいなので大した距離ではないが、隣接した土地へ行くのに大回りしなければならないというのが気に食わない。
あのバカ親父め…何てとこを引越し先に選んだんだ!
今更あーだこーだ言っても仕方がないため、素直に現実を受け止めることにした。
パンフレットを読んでいるといつの間にかPM8:00過ぎ…
おいおい、時間経つの早過ぎだろと思い、しょうがないからTVを見てから不貞寝した。
あ、晩飯食ってねーや…ま、いっか。
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