何故か2人に挟まれて僕の自室に。
「散歩って僕の部屋に?」
「いや、どんなとこか見てみたかっただけ」
「中々片付いてるね…」と小姑のように指で埃をチェックしている誠さん、アンタ何様?
「それだけですか?」
「いや、実はさ…」「うん、実はね…」
何か嫌な予感するんだけど…?
「あたしらまだメシ食ってねーんだ、何か作ってくんない?」
やっぱそれか!?
「食材なら部室から持ってきたからさ」とビニール袋を見せるのは誠さん。ていうかいつの間に?
それよりも僕はメシ食った後なんで作る気すらないんだけど、ここは先輩の言う事を聞いておくか。
簡単にチャーハンを作って勝手にくつろいでる2人の所へ持って行く。
「あれ?裕は食べないのか?」
「さっき学食で済ませましたから」
「それは悪い事をしたね」
何か普通に謝られるのが新鮮だ。
2人は5分程で平らげ、「動きやすい服に着替えて来いよ」との茜さんの一言で私服に着替え部屋を出た。
「んじゃ、行くかー」と言われ2人の後ろをついていく。
基本的にこの2人の主導権は茜さんが握っているらしい。
つーか、2人とも背が高いから前見えにくいし…
行く先はスーパーマルカワの方向。
途中の住宅地で「ちょっと待ってて」と言われ2人はそれぞれ家に入っていった。
どうやらお隣同士らしい。
その時携帯が鳴り…
これ誰の番号だ?携帯の番号みたいだけど。
気になるので出てみると、
『あ、裕君?』
「え?そうですけど?」
『私よ、雪菜』
「え?何で僕の携帯知ってんですか?」
まだ高校に来てから携帯は誰にも教えてない。 『それは企業秘密よ』
僕のプライバシーはどうなんだと。
「えーと、もういいや。何か用ですか?」
『諦めがいい事は素晴らしい事ね、用がなければ電話なんかしないわよ』
いちいち突っ込まれた。
『夕食の食材を買っておいて欲しいの、茜と誠と一緒ならスーパーの方に行ってるはずだろうし』
「でもお金は?」
『昨日ATM機でおろしておいたでしょ?後で立て替えるからお願いね』
「お金下ろしてたとこまで見てたんですね」
『残高40000円だったわね』
「な、見えてたんですか!?」
『当たり前じゃない、私の視力なめないでよ』
「でも眼鏡かけてるじゃないですか」
『眼鏡をかけての視力に決まってるでしょう?』
決まってんのか。
帰ってからプライバシーについて問いただしてみよう。
『用件はわかった?』
「はい、何となく」
『そう、じゃまたね。この携帯番号も登録しといてね』
と、きられてしまった。
ちょうどその頃2人が家から出てきた。
普通にジャージっぽいけど学校規定の物じゃない。
「電話誰からだったんだい?」
「何故か知らないけど僕の番号知ってた雪菜さんです」
「用件は?」
「帰りに食材買って来いって言われました」
「そっか」
「まあ、いいや。とりあえず行こうか」
と、どこかへ行く事になったわけだが…
「へぇ〜ストリートバスケなんてあったんですね〜」
何故か連れてこられたのは反面のバスケゴールがある広場。
普通に外国人の方が混じっているのは気のせいか?ガタイのいい日本人が髪染めてるだけか?
「おーい」とその広場へかけて行く茜さん。
「それじゃ行こっか」と僕の腕を掴んで後を追う誠さんに対し…
「え?何?何されるの?ポートボール?」と終始うろたえっ放しの僕でした。
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