年に一度の七夕の日はね、
おりひめ様とひこぼし様が会える日なんだよ。
キ ラ キ ラ 光 る 夜 空 の 星 よ
七夕なんていったら、遠距離恋愛のお二人を思い出す。
小さなころから、よく聞いてたな。
おりひめとひこぼしのお話。
去年の七夕は、天候がよくなかったから天の川も見れなかった。
すごく、悲しんだような記憶がある。
きちんとした天の川、まだ見たことがないのかもしれない。
プラネタリウムとか、本でとかは見たことがあったけど。
今年こそは、ちゃんとみたいなぁ。
暗くなり始めた頃、あたしが行きたくなったのは亮の部屋。
なんでだろう、きっと一緒にみたかったんだな。
でも、一緒になんか見てくれるんだろうか。
いつものように、ノックをしてドアを開ける。
「こんばんは・・・・あっ、渋沢キャプテン。」
「三上に用か・・・?」
「はい・・・、でも居ないみたいですね。」
「ついさっきまではいたんだが・・・・。」
「分かりました!」
「すまないな・・・。」
「いえ!それでは、失礼しました!」
律儀な渋沢キャプテン。
亮がいないのに、キャプテンが謝るのはすごいなぁ・・・。
いや、問題はそれじゃない。
亮はどこにいったんだろう。
一人で外に出て、空を見上げる。
少しだけ、星が光ってた。
「・・・・・・・。」
肝心の星の見方が、あたしにはわからないんだっけ。
これじゃ、どれがどれだかもわからないや。
ポツンと一人、お星様のしたに居るのはすごく寂しい。
なんだかちょっと、泣きたくなった。
「なに一人でしんみりしてんだよ。」
後ろでいつものように笑っていたのは、亮。
「亮・・・。」
「どうしたんだよ?んな、泣きそうな顔して。」
「だって・・・・亮どこにいったか分からないし、寂しかったんだもん。」
頭の上にポンッと置かれた亮の大きな手。
かすかな石鹸のいい香りがした。
「風呂入ってから、お前の部屋行ったけどいなかったんだよ。すれ違ったみたいだな。」
亮も、あたしのこと探してくれたんだ。
嬉しくて、さっきまで目に溜まってた涙がポロッと落ちた。
「だから、泣くなって。」
ぎゅっと亮にくっついた。
やっぱり、石鹸のいい香りがする。
すぐに涙は止まった。
亮がすぐ側にいたから、安心したのかもしれない。
「亮、おりひめとひこぼしは・・・?」
「お前、見方わかんねぇとか?」
クスクス笑う亮。
でも、抱きしめながら頭を撫でてくれる。
ちょっと小さな子供に戻っちゃったような感じがしたけど、
こんなにも幸せなんだから。
小さな子供でもなんでもいいや、なんて思った。
「おりひめって言われてんのがこと座のベガ。あそこにあるやつな?」
「ん、どれ・・・?」
「ほら、あれ。」
「うん、見えた!」
「んで、ひこぼしって言うのがわし座のアルタイル。そっちにあるやつ。」
「あっ、わかった。」
指をさしながら丁寧に教えてくれる。
やっぱり、幸せだなぁ。
「今年は結構綺麗に見えるな。」
「うん。」
二人でそれからしばらく、空を見てた。
キラキラと光る、おりひめとひこぼし。
今年もおりひめ様とひこぼし様は、無事に会えたみたいだ。
・・・E N D・・・
七夕すぎちゃったけど、UP。今年は見えませんでした、おりひめとひこぼし。
皆さんの住んでるとこは見えましたか?
みたかったなぁ・・・・。前までは星を見る習慣がついていたのに、今ではもう星を見ることもあまりしない
なぁ・・・。今年の七夕は人気の三上さんでした。